✔「FRGHB760/WS1020ってどんなスペックなの?」
✔「このPCのパーツ構成について知りたい!」
✔「他の同等スペックのPCと比べてコスパはどうなの?」
✔「このPCをカスタマイズするならどんな方法がおすすめ?」
FRGHB760/WS1020を購入を検討している方々は、こういった疑問を持たれていると思います。
FRGHB760/WS1020は、RTX4070Ti+Core i7 13700Fというハイスペックな構成を持ち、さまざまなゲームをフルHD〜4Kまで楽しむことができます。
さらにフロンティアのセールを利用することで通常よりも低価格で購入することができ、コスパの良いゲーミングPCとして注目されています。
今回はFRGHB760/WS1020に関して
FRGHB760/WS1020に搭載されているパーツの詳細
といった内容でレビューしていきたいと思います。
FRGHB760/WS1020の基本スペック
まずはFRGHB760/WS1020のスペックについて紹介します。
要素 | 詳細 |
ショップ名 | Frontier (フロンティア) |
価格 | 269,800円 |
OS | Windows 11 Home 64bit版 [正規版] |
CPU | Core i7 13700F |
GPU | RTX 4070 Ti |
メモリ | DDR4 32GB |
ストレージ | 2TB |
マザーボード | B760 チップセット |
PCケース | フロンティアオリジナルケース |
PCサイズ | 幅200mm×奥行470mm×高さ465mm(突起部含まず) |
光学ドライブ | なし |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(サイドフロータイプ) |
電源 | 850W ATX電源 80PLUS GOLD |
おすすめ度 | 4.0 |
現在フロンティアのセールにて発売されているFRGHB760/WS1020は性能もさることながらコスパの良さにも定評のあるゲーミングPCです。
RTX3000シリーズ最強のRTX3090にも引けを取らないRTX 4070Tiを搭載し、フルHDやWQHDの最高設定において安定してフレームレートを出すことができます。
さらに4Kでも高いグラフィック設定で高フレームレートを狙うことが可能です。
CPUにはIntel Core i7-13700Fが搭載されており、若干の物足りなさはあるもののRTX4070Tiの性能を最大限引き出してくれます。
またメモリが64GB搭載されていて、高いフレームレートを維持できゲームが安定します。
ストレージも2TBと多くのゲームを保存しておくことが可能です。
そのような申し分ないスペックにもかかわらず、価格が269,800円と相場よりも2〜3万円安い金額で手に入れることができ、コスパにも優れているといえます。
他社PCとの比較
次にFRGHB760/WS1020を似たようなスペックを持つ他のPCと比較してみましょう。
最初に、Core i7 13700F+RTX4070Tiのスペックを持つPCの市場価格について調べていきます。
Core i7 13700F+RTX4070Tiの組み合わせのPCの相場
Core i7 13700F+RTX4070Tiを搭載したPCの相場は29万~37万くらいです。
そう考えるとFRGHB760/WS1020の25万円は低価格な値段といえるでしょう。
同じスペックのパソコン工房とG-TUNEのPCとの比較
続いて似たスペックのPCであるパソコン工房のLEVEL-R779-LC137KF-UL2XとG-TUNEのFZ-I7G7Tを比較しました。
FRGHB760/WS1020 | LEVEL-R779-LC137KF-UL2X | FZ-I7G7T | |
ショップ名 | フロンティア | パソコン工房 | マウスコンピューター |
価格 | 269,800円 | 299,800円 | 379,800円 |
OS | Windows 11 Home 64bit版 [正規版] | Windows 10 Home 64bit版 [正規版] | Windows 11 Home 64bit版 [正規版] |
CPU | Core i7 13700F | Core i7-13700KF | Core i7-13700KF |
GPU | RTX 4070 Ti | RTX 4070 Ti | RTX4070Ti |
メモリ | DDR4 32GB | DDR5 32GB | GDDR6X 12GB |
ストレージ | 2TB | 1TB | 2TB |
マザーボード | B760 チップセット | チップセットZ790 | チップセットZ790 |
PCサイズ | 幅200mm×奥行470mm×高さ465mm | 幅220mm×奥行493mm×高さ465mm | 幅215mm×奥行490mm×高さ481mm |
光学ドライブ | なし | なし | DVDスーパーマルチドライブ |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | 水冷CPUクーラー | 水冷CPUクーラー |
電源 | 850W ATX電源 80PLUS GOLD | 800W 80PLUS GOLD認証 ATX電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
上記のPCは全てRTX4070Tiを搭載していますが、PCによって価格が異なります。
それぞれのPCの特徴をまとめてみました。
・価格は相場よりも安い
・CPUはCore i7 13700Fで、RTX4070Tiの性能を十分引き出せる
・メモリはDDR4と物足りなさを感じるが、驚異の64GB
・ストレージは2TB
・水冷式CPUクーラーを標準搭載
・価格は相場と同じくらい
・CPUにCore i7 13700KFを搭載し、Core i7 13700Fと比較して約1.5倍ほど性能が高い。
・メモリはDDR5を搭載し、FRGHB760/WS1020よりも高い処理能力を持つ。
・ストレージは1TBのみ
・水冷CPUクーラーを搭載
・価格は相場よりも高い
・CPUはCore i7 13700Fで、RTX4070Tiの性能を十分引き出せる
・DDR6Xと高性能メモリを搭載
・ストレージは2TB
・水冷式CPUクーラーを搭載
FRGHB760/WS1020はスペックは他のPC2つに比べて劣るものの、フルHD、WQHDではどのゲームでも快適に楽しめるので、コスパを重視する方におすすめです。
LEVEL-R779-LC137KF-UL2Xは特に欠点が見当たりません。価格、スペック共にバランス良く、最高のパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。筆者もおすすめの1台です。
FZ-I7G7Tは価格が高くあまりおすすめはできません。
他の2つのPCと比較して、メモリ性能以外で特段スペックに差があるというわけではありません。よほどのG-TUNE推しでなければ他のPCにした方がいいでしょう。
パーツごとの解説
FRGHB760/WS1020の各パーツごとの解説をしていきたいと思います。
主に
・GPU
・CPUクーラー・CPUグリス
・メモリ・ストレージ
・マザーボード
について解説していきます。
CPU
CPUにはCore i7 13700Fを搭載しています。
CPUのベンチマークをCine benchというベンチマークソフトで測定し下の表にまとめました。
性能はCPU全体でみると上の下といったイメージで、ゲームにおける高性能な処理や高いフレームレート維持、動画編集などに向いています。
個人的にはRTX4070Tiの性能を最大限生かすCPUはCore i7-13700KFだと思いますが、Core i7-13700Fでも十分性能を引き出すことは可能です。
グラフィックボード
グラフィックボードにはRTX4070Tiが搭載されています。
RTX4080Tiの性能を他のグラフィックボードと比較するために、「3DMark Time Spy」というWindows 10ゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマークテストによってグラフィックボードのベンチマークを比較しました。
Time Spyでは通常のWQHDの解像度とTime Spy Extremeという4Kの解像度で測定を行っています。
表を見ると、RTX4070TiはRTX3000シリーズ最強のRTX3090と同等レベルのスペックを持っていることが分かります。
現在の価格を見るとRTX4070Ti<RTX3090となっていても、もはやRTX3090を買う意味は薄れています。
RTX4070Tiを搭載したPCを購入すれば、低価格でRTX3090と同等のスペックを持つグラボを手にすることができます。
CPUクーラー
FRGHB760/WS1020のCPUクーラーには水冷式CPUクーラーが標準搭載されています。
CPUクーラーには水冷クーラーと空冷クーラーがあります。
空冷CPUクーラーは金属フィンとファンから成る冷却システムで、手軽に導入できるうえに比較的経済的です。
一方、水冷CPUクーラーは封入された冷却液を利用し、より効率的に熱を逃がす冷却システムで、高い冷却性能を提供します。
これにより、長時間のCPU使用や高負荷のタスクにも安定した性能を発揮します。
特に大規模なゲーミングPCや高クロックのCPUを搭載している場合など、高負荷のタスクや高性能が要求されるシーンに適しています。
空冷CPUクーラーは水冷CPUクーラーに比べると高負荷のタスクが要求されるCPUには適していませんが、低価格で手に入れられるという利点があります。
FRGHB760/WS1020にはCore i7 13700Fが搭載されていて高負荷のタスクを行う機会が多いため、水冷式が標準搭載されているのはカスタマイズの必要もないですしありがたいですね。
メモリとストレージ
FRGHB760/WS1020はメモリにDDR4 64GBを搭載しています。
メモリの違いは主に帯域幅に関係しています。
メモリの帯域幅(Bandwidth)とは、コンピュータやデバイスのメモリ(主にRAMやグラフィックメモリ)がデータを読み書きする速度の指標です。
帯域幅は、1秒間に転送できるデータの量をビット単位で表現します。一般的な表記ではメガビット毎秒 (Mbps) やギガビット毎秒 (Gbps) で示されます。
帯域幅が高いほど、データの読み書きが速くなります。
高い帯域幅は、特に大容量のデータの処理や高解像度のグラフィックス処理、複雑な計算が要求される高負荷のタスクなどで性能の向上に寄与します。
例えばDDR4の帯域幅は2133MHzから3200MHzまでの範囲、DDR5はDDR4に比べて大幅に向上しており、最大で6400MHz以上の高速化、GDDR6Xは非常に高い帯域幅を持ち、最大で21Gbps以上のデータ転送速度を実現しています。
DDR4は一般的なパソコンやサーバーでの使用に適しています。
DDR5はDDR4に比べて高速であり、特に高負荷なタスクに適しています。
GDDR6Xはグラフィックス関連の作業に特化しており、高性能なビデオ処理が求められる場合に優れた選択肢となります。
FRGHB760/WS1020はRTX4070Tiを搭載しており高負荷なタスクを行うためDDR4では少し物足りない感じもしますが、その分価格を抑えられています。
またメモリが32GBと大容量あるため、容量でメモリのスペックを補えているのでそこまで大きな問題にはなりません。
FRGHB760/WS1020のストレージは2TB搭載されています。
ストレージはゲームを保存しておく場所で、容量が多ければ多くのゲームを保存しておくことが可能です。
2TBあればゲームの保存先に困ることはないでしょう。
マザーボード
FRGHB760/WS1020はB760 チップセットが搭載されています。
コンピュータの中核となる重要な部品であるマザーボードは、CPU、メモリ、ストレージ、GPUなどのパーツ同士を接続するパソコンの基盤となる役割を担っています。
マザーボードはこれらのパーツを効果的に統合し、データのやり取りを調整することで、コンピュータが正常に機能するようになります。
そのため、マザーボードの性能や品質はコンピュータの性能や安定性に大きく影響を及ぼします。
B760 チップセットは第13世代インテル Coreプロセッサーに対応したチップセットの一つで、第13世代のintel Core シリーズの持つ性能を最大限に発揮させることが可能となっています。
FRGHB760/WS1020はCore i7の13世代をCPUに搭載しているため、適切な組み合わせといえるでしょう。
電源
FRGHB760/WS1020では、850W 80PLUS GOLDが搭載されています。
電源は各PCパーツに電力を送る装置です。
PCの最大消費電力の2倍の電源ユニットがいいとされており、RTX4070Tiの最大消費電力は285Wなので600Wほどあれば十分です。
そのため850W 80PLUS GOLDの最大出力容量は850Wなので十分すぎるといってもいいでしょう。
ちなみに80 PLUS Goldとは、コンピュータ用電源ユニットの電力変換効率に関する規格の1つです。
80 PLUSには、STANDARD, BRONZE, SILVER, GOLD, PLATINUM, TITANIUMの6つのランクがあります。
80 PLUS Goldは、電源が20%~100%の負荷時において、電源変換効率が87%~90%以上の基準を満たした製品にのみ認証されています。
これにより、発熱の減少、冷却ファンの回転数の低下による静音化や電子部品の劣化低減が可能になり、コンピュータの快適性や省電力性の向上と同時に製品寿命も伸びるようになります。
プレイ可能なゲーム環境
次にゲームタイトル別にどれくらいのフレームレートが出るか検証してみました。
この検証結果を参考にして、自分のしたいゲームがFRGHB760/WS1020でプレイできるのかどうか確認してください。
フルHD最高設定、WQHD最高設定、4K低設定、4K最高設定で比較してみました。
フルHD最高設定 | WQHD最高設定 | 4K低設定 | 4K最高設定 | 推奨画質 | |
---|---|---|---|---|---|
215fps | 176fps | 143fps | 96fps | フルHD最高設定~4K中設定 | |
243fps | 218fps | 134fps | 112fps | フルHD最高設定~4K中・高設定 | |
182fps | 162fps | 134fps | 92fps | フルHD最高設定~4K低設定 | |
328fps | 300fps | 276fps | 240fps | フルHD最高設定~4K最高設定 | |
283fps | 248fps | 154fps | 132fps | フルHD最高設定~4K最高設定 | |
182fps | 136fps | 118fps | 102fps | フルHD最高設定~WQHD最高設定 | |
165fps | 147fps | 107fps | 98fps | フルHD最高設定~WQHD最高設定 |
FRGHB760/WS1020の評価
ここまでFRGHB760/WS1020の基本スペック、同スペック帯の他のPCとの比較、パーツごとの解説、プレイ可能なゲーム環境について話してきました。
ここまでのFRGHB760/WS1020の特徴についてまとめていきたいと思います。
RTX4070Tiを搭載したPCの中ではトップレベルのコスパ!
FRGHB760/WS1020は他のCore i7 13世代+RTX4070Tiを搭載したBTOパソコンと比較して圧倒的にコスパに優れています。
他のPCはCore i7 13世代+RTX4070Tiという組み合わせで29万〜37万という相場感なのに対して、FRGHB760/WS1020は25万円代という低価格で購入できます。
先ほど紹介したゲーム環境をもう一度見ると、Apex、フォートナイト、COD MW2といった重めのゲームでフルHD、WQHDの最高設定で快適に遊ぶことができ、4Kでもグラフィック設定次第では楽しむことができます。
FF14やVARORANTといったゲームでは4Kの最高設定でも楽しむことが可能です。
さらにこの価格帯で水冷式CPUクーラーが標準搭載されている点もかなり評価できます。
普通ならばカスタマイズで空冷→水冷に変える必要のある価格帯です。
ストレージも2TB搭載されていて多くのゲームを保存できるようになっています。
価格が安いからと言ってスペックが他のPCよりも格段に落ちるということはありません。そこがコスパに優れ多くのユーザーから愛される所以だと思います。
また80 PLUS Goldの認証を受けた電源が搭載されています。
発熱の減少、冷却ファンの回転数の低下による静音化や電子部品の劣化低減が可能になり、コンピュータの快適性や省電力性の向上と同時に製品寿命も伸びるようになります。
さらにフロンティアでは常時セールを開催しており、25万円代というセール価格がずっと続くという点も他のBTOショップが勝てない要素だと思います。
カスタマイズの必要性はなし
このPCはほぼ完ぺきなスペック構成のためカスタマイズの必要はありません。
メモリはもともと32GBありますし、ストレージも2TB搭載されています。
クリエイティブ作業やゲーム中に実況などのマルチタスクを行いたい方は32GB→64GBに変更するのが良いでしょう。
またもとから水冷式クーラーが搭載されているので、空冷式→水冷式クーラーに変更する必要もありません。